固定資産評価額は3年ごとに見直される
固定評価額の見直しは、3年に1度です。これを「評価替え」といいます。
評価替えの目的は、価格の変化を反映させること。建物は経年によって価値を落としていくものであり、土地は経年劣化しないものの地価が変動します。
また社会情勢によって物価も変動するため、これらの変化をもとに土地や建物の評価が見直されます。
地価が下がっても土地の固定資産税額が上がることも
基本的には、地価が下がれば土地の固定資産税額は下がります。
しかし、土地の固定資産税額は、評価額が急上昇しても税負担を急激に上げないよう負担調整措置が講じられるものです。調整措置によって課税標準額が下げられていた土地については、徐々に本来の課税標準額に戻すため、評価額が上昇することもあります。
「評価の是正幅」が「地価下落による低落幅」を上回れば、地価が下がっても土地の固定資産税が上がることもあります。
経年によって家屋の固定資産税が下がらないことも
一戸建ての建物部分の課税標準額は、再建築価格に経年減点補正率を乗じて算出されます。
経年減点補正率は「20%」が下限です。これ以降は、いくら経年しても補正率は下がらず、経年による固定資産税額の低落は止まります。
また再建築価格は、建材資材や人件費、物流コストなどが上がることにより上昇することもあります。まだ経年補正率が下がる築年帯であっても、再建築価格の上昇により課税標準額が下がらない、あるいは上がる可能性もあるということです。
一定のリフォームによって固定資産税が減額
一定のリフォームを行った場合、翌年度の固定資産税額が次のように減額します。