4. 「将来は国民年金だけ」の人が年金を増やす方法4選
老後生活の柱となる公的年金ですが、国民年金だけの場合は生活が厳しくなるかもしれません。今から年金を増やす方法を4つご紹介します。
4.1 年金を増やす方法1. 「国民年金基金」に加入する
自営業の方などは、国民年金基金に加入する方法があります。
「国民年金基金」では自分で決めた掛け金を納め、将来の年金額を増やせます。それだけでなく、掛け金は所得控除の対象になるので、今の税負担も軽減できるメリットがあります。
4.2 年金を増やす方法2. 「付加保険料」を納付する
国民年金のみの方は毎月支払っている年金保険料に加えて「付加保険料」(月額400円)を支払うことで、年金受給額を増やせます。
付加年金額(年額)については、「200円×付加保険料納付月数」で計算されます。つまり、2年以上受け取れば、支払った以上に年金が受け取れる計算になりますね。
ただし、国民年金基金との併用はできません。
4.3 年金を増やす方法3 .「繰下げ受給」をする
2022年4月より75歳まで繰下げ受給ができるようになりました。増額率は1カ月で0.7%。そのため、70歳まで繰り下げれば42%、75歳ま繰り下げれば84%も増やせます。
これは国民年金の方のみならず、厚生年金の方も検討できます。
ただし、年金の開始まで間があいてしまうため慎重に検討しましょう。
4.4 年金を増やす方法4. 私的年金で自分の年金をつくる
公的な年金だけでなく、個人年金保険やiDeCoなど自分で備える私的年金もあります。公的年金を軸として、その上に私的年金があると安心ですね。
上記と同じく、厚生年金の方も検討できる手段です。
個人年金保険であれば、生命保険料控除を使って現在の税負担を減らせますし、iDeCoにも拠出時や運用時、受け取り時に税制優遇があります。
年金を増やす方法はたくさんありますが、どれが合うかは個人によって異なります。年金アップではなく「貯蓄」が合っている方もいるでしょう。
現在や今後の働き方なども考えながら、将来に備える方法を探してみてはいかがでしょうか。
参考資料
太田 彩子