【中国経済】ゼロコロナ政策が日本に与える影響

また、ゼロコロナ政策により、突然大都市がロックダウンされ、生産活動等々が止まってしまうリスクもあります。すでに4−6月期の経済成長率は失速気味でしたが、新型コロナが変異するたびに感染力を強めていくとすると、次は更に大きな影響が生じるかも知れません。

中国経済が失速すれば、中国向けの輸出が激減し、日本の景気にも大きな影響が出るでしょう。

ロックダウンの場合には、反対に中国製の部品が入手困難となって国内生産が滞るというリスクにも要注意です。

中国政府が掲げている共同富裕という政策も気になる所です。

「金持ちに重税を課して庶民に山分けする」というのであれば、「重税を払っても豊かに暮らせるだけ稼ごう」というインセンティブが残りますが、ある日突然に「お前の事業は共産党政権の安定に有害だ」と言われて禁止されたりするリスクがあると、怖くて事業に手が出せない、という実業家も多いでしょう。

こちらは急激な失速というよりも中国経済の活気が失われて中長期的な展望が見えにくくなるという事かも知れません。

ただ、中国に投資をしている日本企業等にとっては重要なリスクの一つと言えそうです。