退職金があれば老後資産は不要なのか
退職金においては、勤続年数ごとに上昇する公務員の安定性が魅力的に感じられます。
一方で、大企業に勤める方の退職金は、業績等によっては更に高みを目指せるでしょう。
しかし退職金の制度は今後も続く保証はなく、むしろ縮小傾向にあります。
公的年金の受給額も減少する昨今、iDeCoやつみたてNISAなどを利用する人や、貯蓄型の保険商品を活用している人も増えてきていますね。
「老後資金」といっても先のことに思えてしまいますが、まずは退職金の現実を知ることで、将来のお金について考えてみてはいかがでしょうか。
特に現役世代の方は、しっかり働ける今のうちから、老後に向けた資産形成が大切です。一度じっくり考えてみましょう。
参考資料
- 内閣官房「退職手当の支給状況」(2020年度)
- 厚生労働省「平成30年就労条件総合調査 結果の概況」
- 総務省「令和2年 地方公務員給与の実態」
- 中央労働委員会「令和元年退職金、年金及び定年制事情調査」
- 東京都産業労働局「中小企業の賃金・退職金事情(令和2年版)」
太田 彩子