病害虫が発生しやすい環境になっている

病気や害虫が発生しやすい環境は湿度が高い場所。日当たりが悪く、ジメジメしたところで発生しやすくなります。逆に過度に乾燥している場所でも虫が発生しやすくなります。ハダニなどは乾燥している環境を好んで発生します。

病害虫に弱い品種を選んでいる

虫が媒介して受粉を助けるように、虫と植物はつながりが深い関係といえます。とはいえ、植物のなかには品種改良などにより、もともと病気や虫に弱い品種も存在します。

一部のハーブなど、どのような土壌でも強健に育つ品種もあれば、繊細な種類のバラなどは生育環境が合わないと病気になってしまう品種もあります。

病害虫被害を最小に抑える方法

新しい土、消毒した土を使う

植物を植える土は清潔なものを使うのが病害虫を防ぐ上で大切なことです。新しく購入する土は殺菌されているため、病気や虫の心配がありません。

一度使った土を再び活用したい人は、しっかりと殺菌や消毒をして消失した栄養分を補ってから使用しましょう。真夏の強い日光を当てて土を消毒する「太陽熱消毒」などは、土の殺菌に効果的な方法です。

とはいえ、それで完全に消毒できたかどうかを判断するのは難しいところです。虫の発生が気になる人は新しく購入した土をオススメします。

畑の太陽熱消毒(daichi_takara/shutterstock.com)

太陽熱消毒とは?

真夏の暑い時期におこなう土の消毒方法。使用済みの土に潜んでいる害虫の卵やウィルスを死滅させる効果があります。家庭ではビニール袋を使った太陽熱消毒がやりやすいでしょう。

  1. 透明のビニール袋に雑草や枯れた茎や葉などを取り除いた土を入れます。
  2. 水をかけて湿らせます。
  3. 気温が高く直射日光が当たる場所に3週間程度放置します。
  4. 3週間経過したら、袋の口を開けて乾燥させます。土に腐葉土やもみ殻くん炭などを混ぜて土壌改良してから使用します。