1. 多摩川浅間神社

東急東横線「多摩川駅」近くの多摩川浅間神社。

田園調布の氏神様としても多くの方がお参りしています。

早速ですが、御祭神、御由緒、アクセス、豆知識などを見ていきましょう。

撮影:LIMO編集部

1.1 御祭神

木花咲耶姫命(このはなさくやひめ)

木花咲耶姫命は、「古事記※」では、「上つ巻」の「邇邇芸命(ににぎのみこと)」の5節「木花の佐久夜毘売」に登場します。

  • 山の神である大山津見神(おおやまつみのかみ)の娘。
  • 名は神阿多都比売(かむあたつひめ)、またの名を木花の佐久夜毘売。
  • 姉は、石長比売(いしながひめ)。
  • 天照大神の孫である天津日高日子番能邇邇芸命(あまつひこひこほりににぎのみこと)の妻。
  • 邇邇芸命と木花咲耶姫命が結ばれ、すぐに懐妊となったことから「別の国つ神の子ではないのか」と疑われ、その疑いを晴らすために、産屋を土で塞ぎ、火をかけて、炎の中で無事ご出産。
  • 邇邇芸命と木花咲耶姫命の間に生まれた3人の皇子は、火照命(ほでりのみこと)、火須勢理命(ほすせりのみこと)、火遠理命(ほをりのみこと)。火遠理命のまたの名は、天津日高日子穂穂手見命(あまつひこひこほほでみのみこと)。
  • 火照命は海幸彦、火遠理命は山幸彦。

※古事記の引用は、表記を倉野憲司校注「古事記」岩波文庫を参考にしています。

1.2 御由緒

多摩川浅間神社のウェッブサイトをまとめると以下の通りです。

  • 浅間神社は今から800年前の創建と伝えられる。
  • 2022年NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」でも話題の源頼朝の妻政子が豊島群滝野川松崎に出陣した際に、夫を追ってきたが、わらじの傷が痛み出し、多摩川畔で傷の治療をすることに。
  • 亀甲山へ登ると、富士山が見え、その浅間神社に手を合わせ、夫の武運長久を祈り、身に着けていた「正観世音像」をその丘に建てました。
  • 村人はその像を「富士浅間大菩薩」と呼び、それが「多摩川浅間神社」のおこりとなります。

1.3 注目したい御利益

様々なご利益があると思いますが、御祭神が木花咲耶姫命であることや同浅間神社のウェッブサイトから、以下のご利益が特に注目したいと思います。

  • 安産
  • 家庭円満
  • 火難消除

1.4 御朱印

午前10時~午後4時

1.5 アクセス

1.5.1 交通

東急東横線・多摩川線・目黒線・南北線・三田線 多摩川駅より徒歩2分

1.5.2 鎮座地

〒145-0071 東京都大田区田園調布1-55-12

撮影:LIMO編集部

1.6 豆知識

  • 田園調布の氏神様です
  • 映画「シン・ゴジラ」の撮影で使用されました
  • 晴れた日には、多摩川越しに富士山がきれいに見えます
  • 現在の多摩川浅間神社は、明治40年に「一村に一神社」という合祀のための政令により、赤城神社、浅間神社、熊野神社の中から浅間神社が鎮守様に

撮影:LIMO編集部