3. 住宅ローンは不動産投資ローンより金利負担が小さいメリットも
マンションなどを初めから投資用として購入する場合は住宅ローンが利用できないため、資金の借り入れでは不動産投資ローンなどを利用することになる。
今は低金利とはいえ、不動産投資ローンでは住宅ローンほどの大きな金利優遇は受けられず、3%前後の金利負担が発生する。
下の表は住宅ローンと不動産投資ローンの負担の差を試算したものだ。
6000万円を35年返済で借り入れた場合、金利0.475%の住宅ローンと2.675%の不動産投資ローンでは13年間で1015万円ほどの負担差となる。
さらに住宅ローン控除で364万円の税金が戻るとすると、合計の差額は約1379万円となり、月額に割り戻すと約8万8410円の差だ。
マイホームは自分で住むからこそ物件選びも自ずと慎重になり、貸すときにも住まいの長所を熟知しているので広告宣伝時に役立つといった利点も考えられる。
マイホームと不動産投資を単純に比較するのは難しいが、「住んでから投資」というパターンにもメリットがあることがお分かりいただけただろう。
なお、住宅ローンを借りて購入したマイホームを賃貸に出すと、原則として住宅ローンを借り続けることはできなくなる点に注意が必要だ。
住宅ローンはあくまでマイホーム購入者向けに金利を優遇しているローン商品なので、転勤など止むを得ない場合を除き、その住宅に住まなくなった場合は銀行から一括返済を求められる。
自己資金での一括返済が難しい場合は不動産投資ローンへ借り換えなければならない。
※この記事はLIFULL HOME'S 不動産投資コラムより提供を受けたものです。
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LIFULL HOME'S 不動産投資編集部