働く世帯の家計を調査!

総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2021年(令和3年)平均結果の概要」より、勤労世帯の収支をチェックしていきます。

同調査による世帯区分は下記の通りです。今回は二人以上の世帯で、勤労者世帯(3456世帯)の平均をチェックしていきます。

出典:総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2021年(令和3年)平均結果の概要」

世帯主の年齢階級別に、家計収支を見ていきましょう。

出典:総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2021年(令和3年)平均結果の概要」

年齢階級(世帯主の年齢):実収入(可処分所得)・消費支出・黒字

  • 40歳未満(32.1歳):56万1681円(47万1524円)・26万1644円・20万9881円
  • 40~49歳(44.8歳):64万8596円(52万7972円)・31万5517円・21万2456円
  • 50~59歳(54.2歳):69万2712円(54万8100円)・34万7987円・20万114円

※実収入:「税込み収入」であり、世帯員全員の現金収入を合計したもの。
※可処分所得:実収入から税金、社会保険料などの「非消費支出」を差し引いた額で、いわゆる「手取り収入」。

40歳未満では月の可処分所得が約47万円。年代と平均年収を考えると、共働きの家庭が多いと考えられます。

また、消費支出は26万1000円で、黒字額は20万9000円(黒字率44.5%)でした。

40代になると手取りは52万7000円に増えます。また、消費支出も31万5000円に増加。このため、黒字額は21万2000円となり、40歳未満と大きな差はありません。

年齢が上がるにつれ年収は増加傾向である一方で、支出も増える場合があるため、黒字額・率はともに右肩上がりとは言えませんでした。貯蓄はなるべく早いうちから進めておきたいところです。

そこでここからは、やってはいけない節約と、やったほうがいい節約をいくつか解説していきます。