5. 厚生年金や国民年金に続く「第3の年金」とは?
老後資金を準備する方法にはいくつかありますが、公的年金以外に毎月受給できる第3の年金を作るのも有効です。
例えば国民年金の加入者であれば、国民年金基金に加入して年金を上乗せする方法があります。
民間の個人年金保険や、iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)なども人気ですね。
「投資は怪しい。なんとしても安心できる預貯金で」と考える方もいますが、超低金利時代はしばらく続きそうです。コロナ禍で賃金や雇用は不安定ですし、何より物価の上昇が懸念されます。
インフレのリスクに備えるためにも、資産運用で「お金を育てる」発想を持つことをおすすめします。
資産運用といっても、株式のような「変動が大きな商品で短期的に売買する」というタイプで老後資金を準備するのはリスクが高いでしょう。そうではなく、「長期・積立・分散」を原則に、毎月コツコツと長期スパンで積み立てながら運用することをおすすめします。
難しい印象がある資産運用ですが、まずは正しい知識が大切です。コロナ禍でおうち時間も増えている今、情報収集からはじめてみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」(2021年12月)
- 生命保険文化センター 「介護費はどれくらいの年数・費用がかかる?」
- 日本年金機構「令和4年4月分からの年金額等について」
- 内閣府「男女共同参画白書 令和4年版 特集編 人生100年時代における結婚と家族~家族の姿の変化と課題にどう向き合うか~」
太田 彩子