買わないほうがいい商品1. 信託報酬が高いインデックス投資信託
資産運用を検討する上で、「コストがどのくらいかかるか」というポイントはとても重要です。
その中でも「信託報酬」という手数料は特に注視していただきたいポイントになります。「信託報酬」とは保有中に投資信託の運用や管理などにかかる手数料のことです。
金融庁によると、つみたてNISAのインデックス投資信託の信託報酬は以下のように定められています。
- 国内資産を対象とするもの:信託報酬0.5%以下(税抜き)
- 海外資産を対象とするもの:信託報酬0.75%以下(税抜き)
信託報酬は各運用会社で定めているものなので運用会社によってまちまちですが、インデックス投資信託の場合は、ベンチマークが同じ商品であれば、値動きはほとんど同じになります。
つまり運用効率は同じなのに手数料が大きくなれば、その分将来の利益に差が出てきてしまうということになります。
ですから指数に連動するインデックス投信を選ぶ際には、信託報酬を比較して安いものを選ぶことがポイントです。
買わないほうがいい商品2. 保守的すぎるインデックス投資信託
「保守的すぎるインデックス投資信託」とは、具体的には「株式の割合が少ないバランス型投資信託」のことを指します。元本保証がないという商品特性から初心者の方が特に陥りやすい傾向にあります。
資産運用は、リスク(運用中の値動き)とリターン(将来の利益)が背中合わせになっています。例えば、株式の割合が大きいと将来のリターンは期待できますが、リスクも大きくなります。
そのため、10年以内などの短期運用の場合は損失にもつながりますが、15~20年など非課税期間最長まで運用を続けられる場合は、株式の投資比率が大きければ、大きなリターンが期待できます。
つまり、長期運用前提であれば、保守的すぎるインデックス投資信託は利益が少ないため、本来の目的である「資産を増やす」を達成できない可能性もあるのです。
一般的に保守的なインデックス投資信託は、10年以内などの短期運用や、値動きがとにかく心配な場合などに有効とされています。
保守的なインデックス投資信託が「悪い」ということではなく、運用できる期間や目的、リスク許容に応じて最適な商品を選ぶことが重要です。