底堅いが、75日線を付近で上値を抑えられる

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。前週末はローソク足の実体が25日移動平均線を回復し、さらに75日移動平均線に迫りました。

先週はここを回復できるかどうかがポイントでした。

週初11日は窓をあけて上昇して寄り付くと、一時、2万7000円を回復し、75日線も超えました。ただし、その後が続かず、陰線となってしまいました。

翌12日も大きな陰線となります。ここから大きく下落する可能性もあり、警戒されるところでしたが、13日にはハラミ線の陽線となると、週末には陽線が続き、75日線付近まで上昇しました。往って来いといった動きでした。

今週以降の展開はどうなるでしょうか。

足元では底堅さを感じさせます。下値がじりじりと切りあがっています。ただし、75日線付近まで上昇すると上値を抑えられるような展開です。ちょうど、直近の戻り高値である6月28日の高値(2万7062円)とも重なっています。

今週まずは、このあたりを奪回できるかどうかがポイントになります。ここを抜けると、6月9日の高値(2万8389円)まで目立った節はなく、視界が広がっています。

この1カ月あまり、日本株は一進一退の動きが続いています。2万6000円と2万7000円の間で、レンジ的な動きが続くこともありそうです。判断が難しければ、75日線を超えてから出動しても遅くはないでしょう。

下原 一晃