4. 20~60代の住宅ローン「ペアローン」のメリット・デメリットを考える

若い世代を中心に利用が増えてきているペアローンですが、利用する際には、それぞれの収入に合わせ、無理のない返済ができるローンを設定されると思います。

ペアローンのメリット

  • 借入額が大きくできることで物件の選択肢が広がる
  • それぞれのローンで住宅ローン控除が適用可能(住宅ローン控除の要件を満たした場合、それぞれの住宅ローンにおいて住宅ローン控除が適用されます)

ということが期待できる一方で、以下のデメリットも確認しておくべきでしょう。

ペアローンのデメリット

  • 事務手数料などの費用負担が増える(それぞれにローンを設定することから、事務取扱手数料、印紙税、保証料、抵当権設定費用などがそれぞれの契約ごとに発生します)
  • ペアを解消(離婚など)した場合への想定も大事

将来ペアを解消(離婚など)することになった場合、「物件売却⇒ローン完済」ができればよいのですが、それでも債務が残ったり、売却が難しかったりするケースでは、返済が困難になることもあります。

ペア解消後も2人で所有を継続し、それぞれローンを返済していくという選択肢もあります。ただ「自身が債務者」であり、「元パートナーの連帯保証人」であるということはペアを解消しても変わらないことにも注意が必要です。