1. 老後「年金だけで生活する世帯」は少ない。国民年金と厚生年金の平均額は
FIREが話題になりますが、一方で年金への不安は拭えません。
厚生労働省の「2019年 国民生活基礎調査の概況」によれば、年金のみで生活している世帯は48.4%。
「老後2000万円問題」が話題となったのは2019年ですが、今のシニア世代でも年金のみで生活できているのは約半数なのです。
「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、年金の平均月額は以下の通り。
国民年金の年金月額
全体平均月額:5万6252円
- 男子平均月額:5万9040円
- 女子平均月額:5万4112円
厚生年金の年金月額
全体平均月額:14万4366円
- 男子平均月額:16万4742円
- 女子平均月額:10万3808円
国民年金では5万円台、厚生年金では男性で16万円台、女性で10万円台が平均です。
夫婦であれば生活できる場合もありますが、夫婦ともに国民年金や単身世帯だと厳しいでしょう。
また、令和4年度には年金額が0.4%引き下げられています。
少子高齢化の今、現役世代の年金額は上記より下がる可能性があります。それを踏まえた上で、老後までの資産設計が必要でしょう。