「就職氷河期世代」とは。初職の雇用形態も確認
「就職氷河期世代」とは、90年代のバブル崩壊後に就職活動 を行った世代で、大卒でも正規雇用に就くことが難しかった世代です。
就職氷河期世代をいつからいつまでとするかは諸説ありますが、今回は内閣府「男女共同参画白書 令和4年版」を参考にみていきます。
同調査では昭和50(1975)年~昭和59(1984)年に生まれ、令和3(2021)年調査時点で37~46歳の人を「就職氷河期コア世代」とし、その前後の世代と比較しています。
まずは就職氷河期世代の初めて就いた職業の雇用形態を確認しましょう。
※「就職氷河期コア世代」:昭和50(1975)年~昭和59(1984)年生まれ=令和3(2021)年調査時点37歳~46歳
※「就職氷河期コア世代より若い世代」:昭和60(1985)年生まれ以降=令和3(2021)年調査時点20歳~36歳
※「就職氷河期コア世代より上の世代」:昭和49(1974)年生まれより前=令和3(2021)年調査時点47歳~69歳
上記によると「就職氷河期コア世代より上の世代」では男性の88.0%、女性の79.5%が初職で正規雇用に就いています。
一方で「就職氷河期コア世代」は男性で正規雇用が76.9%、非正規雇用が18.1%。女性は正規雇用が66.2%、非正規雇用が30.8%にもなります。
「就職氷河期コア世代より若い世代」も「就職氷河期コア世代」と同程度となっており、現代の就職活動の難しさがうかがえます。