日経平均株価、5日移動平均線が下支えとなり底堅さを見せる
先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。
前週は窓をあけて大きく下落しました。先週はこの窓を埋めることができるかどうかがポイントでした。
週初20日は窓をあけて上昇して寄り付いたものの、ザラ場では大きく下落しました。ただし、引けにかけては値を戻し、下ヒゲの長いローソク足となりました。
翌日以降の反発が期待されるところでしたが、実際に窓をあけて上昇して寄り付くと5日移動平均線を回復。
その後は一進一退がありながらも、5日線に下値をサポートされ、週末には長い陽線となりました。
今週以降の展開はどうなるでしょうか。
チャートの形は悪くありません。20日の下落では直近の安値である5月12日の安値(2万5688円)を割り込んだことから警戒されるところでしたが、引けにかけては買い戻され、終値ベースでも5月12日の価格を上回りました。5
月16日~17日にあけた窓も埋めきっています。
今週さらに一段上の窓埋めと、心理的節目となる2万7000円の回復ができるかどうかがポイントになります。
この付近には、75日線、25日線があり、これらを超えることができれば、200日線のある2万8000円あたりまで視界が広がってきます。
逆にここから調整があり、直近の押し安値である5月12日の安値を再度割るようであれば、警戒が必要です。
その後さらに3月9日の安値(2万4681円)を割ると、昨年3月中旬以来の長期的な上昇トレンドにも影響が出ます。
ただし、このあたりまでは売買が積みあがっていることから、調整があるとしても、もみ合う動きになるでしょう。
下原 一晃