2. ネットメディアに足りていないもの=オールドメディアが勝っているもの
新聞社というと、皆さん、どのようなイメージをお持ちになるでしょうか。「夜討ち朝駆け」という言葉に象徴されるような、今で言うところの「ブラック企業」のイメージでしょうか。実際、事件担当の記者などは、24時間365日、いつ携帯が鳴っても対応できるよう、睡眠中も休日も気が休まるときがありません。
一方で、ネットメディアの働き方はおおむね、「残業は少ない方がいい」「プライベートが大事」という価値観とそれに基づく制度、広告収入やPVといった数字での評価等、一言で「合理的」と言える側面を見ることができます。
時として、インターネットの“合理性”がそのまま、合理的でホワイトな働き方につながっていると言えるのかもしれません。
しかし、「人材育成」ということに関しては、既存メディアの方が経営から見てリソースを割いているように見えます。日々、取材をし、原稿を書くことを積み重ねることで身につくスキルは確実にあります。
ネットメディアで、オールドメディアからの“転職組”が活躍できるのも、ある意味、当然のことでしょう。