株式市場の振り返り-日経平均株価は今年3回目の4日続落、模様眺めムード続く
2017年4月14日(金)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 18,335円(▲91円、▲0.5%) 4日続落
- TOPIX 1,459.0(▲9.2、▲0.6%) 4日続落
- 東証マザーズ総合指数 971.2(▲21.2、▲2.1%) 大幅反落
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:359、値下がり銘柄数:1,559、変わらず:97
- 値上がり業種数6、値下がり業種数:27
- 年初来高値更新銘柄数:14、年初来安値更新銘柄数:440
東証1部の出来高は18億3,885万株、売買代金は2兆247億円(概算)となり、いずれも前日より減少しました。北朝鮮問題を始めとする地政学リスクの高まりに加え、復活祭休暇で海外投資家の参加が少なかったことで、盛り上がりに欠けた商いになりました。ただ、下値を拾う動きは出ている模様であり、閑散相場という状況ではなかったようです。
このような中、日経平均株価は寄り付きこそ高く始まったものの、その後は売りに押されて前日比マイナスで推移しました。大引け前には一時▲141円安(年初来安値を更新)まで下落しましたが、最後に急反発が見られたようです。それでも、今年に入って3回目の4日続落で引けました。
なお、TOPIXも同じような値動きとなり、年初来安値を付けています。
東証マザーズ総合指数は大幅反落、新規IPOの人気一巡で盛り上がらず
東証マザーズの出来高は9,602万株、売買代金1,088億円となり、いずれも前日から増加しました。しかし、基本的には、個人投資家にも模様眺めムードが広がっているようです。
総合指数も大幅反落になるなど、利益確定売りや見切り売りが出続けていると見ていいでしょう。新規IPO人気が一巡したため、新興市場の盛り上がりには、目新しい物色テーマの登場が待たれます。
東芝など電機セクターの低位株が大幅安、決算後のファストリ株は大幅上昇に
個別銘柄では、塩野義製薬(4507)が急落し、ダイキン工業(6367)、花王(4452)、トレンドマイクロ(4704)などが大きく値を下げました。
また、ハイテク株に大幅下落が目立ち、東芝(6502)やクラリオン(6796)などの低下株が急落し、村田製作所(6981)、TDK(6762)、ニコン(7731)も年初来安値を更新しています。その他では、関西電力(9503)など電力株の不振が目を引きました。
一方、前日に決算発表を行ったファーストリテイリング(9983)が小売株全面安の中で逆行高となり、トヨタ自動車(7203)や日産自動車(7201)も値を上げました。
また、任天堂(7974)が大幅高となり、住友不動産(8830)など不動産株も上昇して引けています。
新興市場は、そーせいグループ(4565)が大幅下落となり、サンバイオ(4592)など他の医療バイオ関連銘柄が軒並み下落しました。一方、MRT(6034)が値を飛ばしてストップ高となり、ドリコム(3793)も急騰しています。
なお、前日にストップ高となったサイバーステップ(3810)は、高値更新後に売りに押されて大幅反落で引けました。
青山 諭志