1. 元銀行員が説明する住宅ローンのリスク①:住宅ローンは「借金」
住宅ローンは読んで字のごとく、銀行などの金融機関から「お金を借りる」行為を指します。
つまり、返済が完了するまでは「他人のお金で買った家」に住んでいることになります。
毎日生活を送る中でこういった意識はどうしても薄れがちですが、実質的には「お金を返し終わるまでは自分の家とは言えない」状況です。
ちなみにこれは、自動車を購入する際のカーローンなどでも同様に言えます。
万が一のことが起こり、購入した家で住めないということになってしまうと、借金を返済しつつ別の物件を借り、その賃料も払うということになります。
こうした事態は、なんとしても避けたいでしょう。
2. 元銀行員が説明する住宅ローンのリスク②:借金の返済で金銭面での行動が限定される
買い物の金額が大きい分、住宅ローンの元本は高額になりがちです。
そのため、「多額の借金の長期返済の最中である」という意識を持ちながら生活をすることになります。
実際、借り入れ上限いっぱいにローンを活用する人の中には、月収の多くを返済に充当する方もいます。
このような状況下、「今日は奮発してご馳走を食べよう」「来月は少しリッチな旅行をしよう」という気持ちは、なかなか湧きづらいのではないでしょうか。
住宅を購入し、マイホームで家族と過ごすこと自体はとてもハッピーですが、それ以外の面での犠牲も生じます。
収入とローンのバランスを十分考慮しないと、「総合的に幸せな生活」は送れないかもしれません。