高所得者貧乏にならないためにできること3選
次に、高所得貧乏にならないためにできることを見ていきましょう。
1.自宅を買って終わりではなく、その先にある生活水準の支出を考える
物件やモデルハウスの見学に行くと、華やかな内装や最新設備に目を奪われることでしょう。現地では周囲の環境の良さに「住みたい」という気持ちが高まるかもしれませんね。
物件価格が当初の予算より高くても、月々の支払いに計算し直すと、賃貸と同等の金額や少し上回るくらいの支出となり、ちょっと頑張れば大丈夫だろうと考えてしまうかもしれません。
ただ、自宅を購入すると固定資産税や修繕費などの不動産を維持する費用もかかりますね。そして、その先にある生活水準も維持できるのか。借りれる金額と返せる金額は異なります。余裕を持った借入額で検討したいですね。
2.幸せのハードルを見つめなおす
お金を使うときには「本当にそれが自身にとって必要なものなのか、それを得ることで幸福度は高まるのか、それは一時のものではないか」など、自身の幸せと感じる部分を整理し見つめ直してみましょう。
3.先取り貯金をはじめましょう
お金を貯めるコツは、一般的に「収入-貯蓄=支出」といわれています。
お給料が振込まれると、まずはその口座から毎月の貯蓄額を天引きする「先取り貯金」をおこないましょう。そして、残ったお金を「その月の間に使えるお金」とすると、自然とお金が貯まりますね。
貯金ができていないと感じる方で、先に述べた3つのポイントで一つでも思い当たることがあれば、まずは家計を見直してみましょう。高い収入があるからこそ、見直すと貯蓄はできます。そして、貯蓄ができれば生活の選択肢は広がります。
金銭面と精神面ともに、双方で豊かな生活が送れるように工夫してみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 国税庁「令和2年分 民間給与実態統計調査」
- 総務省統計局「家計調査(2020年度)貯蓄・負債編二人以上の世帯詳細結果表」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]令和3年調査結果」
齋藤 英里奈