1. 世帯主が50代の家庭の平均の預貯金と負債額はどのぐらいか

さて、ここでいったん、世帯主が50代の家庭の平均の預貯金と負債がどのぐらいなのかという点を確認しておきましょう。

2020年に総務省が公表した「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2019年(令和元年)平均結果-(二人以上の世帯)」をみると、年代ごとにみた預貯金の状況は以下の通りとなっています。

1.1 世代別の預貯金の平均額

  • 20代(~29歳)の預貯金の平均額・・・234万円
  • 30代(30~39歳)の預貯金の平均額・・・513万円
  • 40代(40~49歳)の預貯金の平均額・・・681万円
  • 50代(50~59歳)の預貯金の平均額・・・1016万円
  • 60代(60~69歳)の預貯金の平均額・・・1464万円
  • 70代以上の預貯金の平均額・・・1542万円

1.2 世代別の負債の平均額

  • 20代(~29歳)の負債の平均額・・・877万円
  • 30代(30~39歳)の負債の平均額・・1395万円
  • 40代(40~49歳)の負債の平均額・・・1124万円
  • 50代(50~59歳)の負債の平均額・・・652万円
  • 60代(60~69歳)の負債の平均額・・・250万円
  • 70代以上の負債の平均額・・・70万円

あくまで平均ではありますが、50代で預貯金の平均額が1000万円を超えます。

また、預貯金額が負債の金額を超えて、プラスに転じるのもこの年代。多くの家庭において、住宅ローンや教育費といった大きな支出が一段落し、貯めやすくなるということなのでしょう。

見方を変えれば、老後資金に不安がある人は、ここで挽回するチャンスがあるということになります。