ユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)が2017年2月期決算を発表。実績は会社予想の範囲内だが、新年度の会社計画はIFRS移行初年度かつコンビニ事業の再編期のため、収益的には多くを望めない。株価には中立的な印象だ。

決算ハイライト

2017年2月期実績は、営業総収入が対前年度比+109%増、営業利益が同+15%増、親会社株主に帰属する当期純利益は同▲10%減となった。営業利益、経常利益は会社計画通りで着地し市場コンセンサスにも近く、株価には中立的な印象。

なお当期はQ3に旧ユニーグループ・ホールディングス(以下旧ユニー)を連結開始しているため、上記の対前年度比の数値は参考値にすぎない。補足資料によれば、旧ユニーと旧ファミリーマートを合算した場合、下半期の営業利益は同▲9%減となっている。

IFRSに移行する2018年2月期の会社計画は営業利益412億円などとされている。日本基準の2017年2月期の営業利益560億円と比較すると大幅減益にみえるが、実態的には微増益の計画と推測される。

ここに注目!

投信1編集部では、コンビニエンスストア事業のファミリーマート一本化を早期に完了し、収益拡大へ足並みそろえて舵を切れるのか、GMS事業の収益がしっかり推移していくのかに注目したい。

 

LIMO編集部