日銀の黒田東彦総裁が2022年6月6日の講演で「家計の値上げ許容度は高まっている」と発言したと報道され、物議を醸しています。

食料品や日用品などの相次ぐ値上げ。

「値上げは苦しいけれど、買わなければ生活できないから仕方ない」というのが本音ではないでしょうか。

今後も値上げが続くことを考えると、今からはじめたいのが「家計の見直し」と「節約」です。

今回は働く世帯に視点をあてて、40歳未満~59歳の月の収支や黒字を確認しながら、やってはいけない3つの節約と「絶対やるべき」節約を2つ紹介します。

働く世帯の月の収支と黒字はどれくらい?

まずは総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2021年(令和3年)平均結果の概要」より、勤労世帯の収支を確認しましょう。同調査による世帯区分は以下の通り。今回は二人以上の世帯で、勤労者世帯3456世帯の平均を確認します。

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出典:総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2021年(令和3年)平均結果の概要」

出典:総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2021年(令和3年)平均結果の概要」

まずは世帯主の年齢階級別の家計収支を確認しましょう。

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出典:総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2021年(令和3年)平均結果の概要」

出典:総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2021年(令和3年)平均結果の概要」

年齢階級(世帯主の年齢):実収入(可処分所得)・消費支出・黒字

  • 40歳未満(34.1歳):56万1681円(47万1524円)・26万1644円・20万9881円
  • 40~49歳(44.8歳):64万8596円(52万7972円)・31万5517円・21万2456円
  • 50~59歳(54.2歳):69万2712円(54万8100円)・34万7987円・20万114円

※実収入:「税込み収入」であり、世帯員全員の現金収入を合計したもの。
※可処分所得:実収入から税金、社会保険料などの「非消費支出」を差し引いた額で、いわゆる「手取り収入」。

40歳未満(世帯主の年齢34.1歳)では月の可処分所得(手取り収入)が約47万円。共働きのご家庭も多いと考えられます。

消費支出は26万1644円で、黒字は20万9881円でした。

40代になると手取りは52万7972円に増える一方で、消費支出も31万5571円に増えるので、黒字は21万2456円とさほど変化がありません。

年齢が上がれば収入は上がる一方で、家族の人数や子どもの年齢が上がるため、生活費や教育費などさまざまな場面で支出が増えるでしょう。

住宅ローンや教育費、また老後資金まで考えると、できるだけ貯蓄をしたいものです。

では、節約について、やってはいけない方法と絶対やったほうがいい節約をご紹介します。

やってはいけない節約3つ

まずは試しても結局続かないことが多い、やってはいけない節約をご紹介します。

やってはいけない節約1. 時間も体力も使う

節約できるといっても、時間や体力を使う節約はおすすめしません。

たとえば「2つのスーパーをはしごすれば100円安くなる」といっても、その分の時間と体力を使ってしまいます。

疲れれば自分へのご褒美としてスイーツを買ってしまうなど、余計な出費が増える場合もあります。

その時間と体力は、他のものに使いたいところ。長く続けるためにも、時間と体力を使わなくてもできる節約を考えたいところです。

やってはいけない節約2. 好きなことをやめる

趣味や好きなもの、晩酌のビールなど、好きなものをやめる節約もおすすめしません。

やがてストレスが溜まり、節約も続かない可能性が高いでしょう。

仕事や育児、家事などで日々頑張っている分、好きなことを楽しむ時間は大切です。好きなことは続けてくださいね。

やってはいけない節約3. ライフスタイルに合わない

ご自身、そして家族の性格やライフスタイル、得意・不得意に見合わない節約も勧めません。

たとえば毎日自炊や自分で掃除機をかけた方が安いと思っても、共働きのご家庭であれば疲れてしまうでしょう。節約を続けるためには、疲れやストレスを溜めないことは重要なポイントです。

共働きであれば外食やお惣菜、便利家電などを利用する一方で、次におすすめするような節約の検討をしてみてはいかがでしょうか。

絶対やるべき節約2選

次に、長く続けやすい節約をご紹介します。

絶対やるべき節約1. 一度の手続きで続く

まず行いたいのは電気代やガス代、スマホ代、サブスク、アプリ内課金など、固定費の見直しです。一度手続きを行えば節約がずっと続くので、仕事や育児に忙しいご家庭にもおすすめです。

調べて選ぶのは面倒な印象がありますが、値上げが続く今だからこそ、期限を決めてやってみるといいでしょう。

絶対やるべき節約2. 節約以外にメリットがある

節約のみを目的にすると、どうしてもモチベーションが続きにくいもの。節約以外にメリットを感じるものを探してみましょう。

たとえば自炊は料理が好きな人であれば楽しみを感じたり、健康になるといったメリットもあります。

忙しい方はネットスーパーなどで買い物をして食費を管理すると、食費を抑えるだけでなく時間に余裕も生まれるでしょう。

楽しめる、ラクになるなど他のメリットがある節約を考えましょう。

今回は全体的な家計と節約をご紹介しましたが、ご家庭に合ったものを考える必要があります。まずは月の収支を把握して、できる節約を考えてみてくださいね。

参考資料

宮野 茉莉子