4. 公務員や会社員は退職金だけで大丈夫?「老後2000万円問題」を振り返る

先述した通り、公務員の退職金は2000万円を超える程度の金額であることがわかりました。2000万円というと、かつて話題になった老後2000万円問題と同額です。

これは、2019年に公表された金融庁のレポートに端を発したもので、「老後の生活費として年金収入以外に2000万円用意しておかないと、生活費が不足する懸念がある」というニュースが飛び交っていました。

しかし、この老後2000万円問題ですが、賃貸物件に住む人の家賃が考慮されていなかったり、介護費用が含まれていなかったりなど、「老後の貯蓄は本当に2000万円で足りるの?」と疑問に思う内容でもあります。

なぜなら、老後に家賃が必要な人や介護で家族に負担を掛けたくないという人は、2000万円の準備では到底足りません。2000万円にプラスして、老後の家賃や介護費用を準備しておく必要があるからです。

また退職金の金額も、将来約束されているものとは言い切れません。企業によっては退職金制度がそもそもない場合もあります。

老後資金は早めに自力で準備する方がいいでしょう。