株式市場の振り返り-日経平均株価は続伸、「閑散に売りなし」

2017年4月10日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 18,797円(+133円、+0.7%) 続伸
  • TOPIX 1,499.6(+9.8、+0.7%)  続伸
  • 東証マザーズ総合指数 1,030.3(+4.5、+0.5%)  続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,405、値下がり銘柄数:504、変わらず:104
  • 値上がり業種数:27、値下がり業種数:6
  • 年初来高値更新銘柄数:35、年初来安値更新銘柄数:80

東証1部の出来高は17億3,234万株、売買代金は1兆9,299億円(概算)となり、いずれも先週末より大幅減少となりました。先週末に起きた米国のシリア攻撃及び米国雇用統計に対する反響を見極めたいという動きが強まった結果、閑散相場となったようです。特に、売買代金は3月15日以来の2兆円割れとなりました。

そのような中、日経平均株価は111円/ドル台への円安進行などを背景に寄り付きから高く推移し、前場には一時+186円高となる場面が見られました。その後は上値が重くなり、一時は+98円高まで上げ幅を縮小します。最後も大引けに掛けてやや失速しましたが、続伸で引けました。

終わってみれば「閑散に売りなし」を如実に表した日だったと言えましょう。なお、TOPIXも同じような値動きでした。

東証マザーズ総合指数は続伸、模様眺めから売買代金は1,000億円割れ

東証マザーズの出来高は8,328万株、売買代金952億円となり、いずれも先週末から減少しました。大型株市場同様に、個人投資家の模様眺めスタンスが強まった結果、売買代金も3月31日以来の1,000億円割れとなっています。

なお、総合指数は続伸となりましたが、本格的な買いには繋がっていないと見ていいでしょう。有望な物色テーマの登場が待たれます。

マツダなど自動車株が上昇した一方、高値更新銘柄に利食い売りが出始める

個別銘柄では、マツダ(7261)やSUBARU(7270)など輸出比率の高い自動車株が大幅上昇となり、パナソニック(6752)やTDK(6762)などハイテク株の一角も値を上げました。

また、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)など金融株も堅調に推移しています。さらに、ニトリホールディングス(9843)、良品計画(7453)、花王(4452)など内需関連銘柄が年初来高値を更新しましたが、良品計画以外は終値で下落して引けました。

一方、シャープ(6753)は▲10%超安の暴落となりましたが、東芝(6502)は+6%超上昇する急騰となって引けています。なお、塩野義製薬(4507)が大きく値を下げ、ファナック(6954)やKDDI(9433)など主力株も小安く推移しました。

新興市場では、ラーメン店「一風堂」を展開する力の源ホールディングス(3561)が連日の急落となり、ついに安値更新となりました。

一方、ユーザベース(3966)が値を飛ばして高値を付け、同じく値を飛ばしたキャリア(6198)は一時ストップ高となっています。

青山 諭志