珍しい「厚生年金ひとりで月30万円以上」の割合。現役時代の年収の目安とは
「ゆとりある老後生活費」は平均約36万円
violet-blue/istockphoto.com
公益財団法人 生命保険文化センターによれば、夫婦2人で老後生活を送る上で必要と考える、最低日常生活費は月額で平均22.1万円。
「最低日常生活費」と「ゆとりのための上乗せ額」を合計した、「ゆとりある老後生活費」は平均で月36.1万円となっています。これを見て、「質素に暮らすから大丈夫」と思われる方もいると思いますが、ゆとりとは以下のとおり。
旅行やレジャー、趣味や教養、日常生活費の充実、身内との付き合いなど。想像していたようなゆとりではない部分もあります。
一方で、厚生年金の平均額は約14万円となっており、ゆとりある生活と比べると厳しいでしょう。
今回は厚生年金のひと月の受給権者数を1万円ごとにながめながら、厚生年金を30万円以上受給している割合を見ていきます。
【注目記事】【年金一覧表】「60歳~90歳以上」みんなの受給額を1歳刻みで考察
執筆者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
1984年生まれ。群馬県出身。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にてファイナンシャル・コンサルティング課に配属され、国内外株式、国内外の債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、主に富裕層や個人顧客向けに資産運用コンサルティング業務に従事し、顧客のライフプランに寄り添った提案を行った。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
現在は株式会社ナビゲータープラットフォームが運営する「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」編集長。LIMOでは資産運用や老齢年金、貯蓄、NISA、iDeCo、キャリアなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。3児の母であり、趣味は執筆・読書、音楽鑑賞、写真、旅行。今の夢はYOASOBIのライブに行くこと。中学・高校社会科(公民)教員免許保有(2024年4月4日更新)。