4. 平均額の注意点3.男女の年金額の格差
さらに注意したいのが男女差です。
4.1 厚生年金の男女別・平均受給額
- 男性の平均年金月額:16万4742円
- 女性の平均年金月額:10万3808円
男女の平均額にも約6万円の差額が確認出来ます。月に6万円だと1年で72万円、20年で1440万円とかなり大きく差が出ます。これは結婚や育児など厚生年金の加入期間が大きく影響しています。
このように厚生年金は収入以外にも、勤務期間が大きく影響することに注意が必要です。
5. 公的年金だけで安心と言えない今、できること
厚生年金の平均額を参考に受給額の個人差について確認しました。平均月額では約14万円でしたが、男女差や収入格差などで実際の受給額には大きなバラつきがあります。
そのため平均額だけで判断するのではなく、ねんきん定期便などでご自身の受給額をしっかり把握することが重要でしょう。ご自身の受給予定額を見て、少ないと感じる場合には対策や準備をおすすめします。
低金利の時代ですから、資産運用などを検討するのが良いでしょう。もちろんリスクもあるため慎重な判断が必要になります。
話題の積立投資など、コツコツ積立てることでリスクを抑えるなどさまざまな方法が準備されています。ご自身にあった対策を選ぶことが重要ですから、現状把握や情報収集から始めてみましょう。
準備は早い方が選択肢も増えるため、今回がそのキッカケになれば幸いです。
参考資料
徳原 龍裕