セブン&アイ・ホールディングス(3382)が2017年2月期決算を発表。利益が会社予想、市場コンセンサスを上回って着地。懸案のイトーヨーカ堂も営業黒字を実現し、ひとまず株価にはポジティブな印象。
決算ハイライト
2017年2月期通期実績は営業収益が対前年度比▲4%減、営業利益が同+4%増、経常利益が同+4%増、親会社株主に帰属する当期純利益は同▲40%減となった。各段階の利益は会社予想を上回り、市場コンセンサスよりも良い着地。ニッセンの業績が厳しかったものの、国内コンビニエンスストア事業の成長とイトーヨーカ堂の通期黒字化などで利益を伸ばしており、印象はポジティブ。
2018年2月期の会社予想は、営業収益が同+5%増、営業利益が同+6%増、経常利益が同+6%増、親会社株主に帰属する当期純利益が同+83%となっている。国内コンビニエンスストア事業については、加盟店支援のためにチャージ率を1%減額するため、利益面の牽引役は海外コンビニエンスストア事業と低採算事業であるイトーヨーカ堂及びニッセンなどが担うことになる。
ここに注目!
投信1編集部では、国内加盟店が活力を維持し競争上優位を維持できるのか、低採算事業の改善が上積みできるのか注目する。さらに当決算と同時に発表された米国Sunoco LP社のガソリンスタンド及びコンビニエンスストア1,108店舗を約3,660億円で買収する大型案件の投資採算にも注意したい。
LIMO編集部