株式市場の振り返り-日経平均は大幅反落、一時▲328円安も18,500円を維持

2017年4月6日(木)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 18,597円(▲264円、▲1.4%) 大幅反落
  • TOPIX 1,480.1(▲24.4、▲1.6%) 大幅反落
  • 東証マザーズ総合指数 1,011.6(▲24.3、▲2.4%) 大幅反落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:73、値下がり銘柄数:1,919、変わらず:18
  • 値上がり業種数:1、値下がり業種数:32
  • 年初来高値更新銘柄数:18、年初来安値更新銘柄数:633

東証1部の出来高は20億6,830万株、売買代金は2兆4,589億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。商いとしてはまずまずの水準ですが、株式相場が下落する中で、利益確定売りや見切り売りが多く出たと見られます。

日経平均株価は、NY市場の下落などを背景に終日安く推移しました。寄り付きこそ小幅安でしたが、その後は下げ幅を拡大し続け、後場の序盤には一時▲328円安となる場面が見られました。その後、後場の“恒例”となった半ば過ぎの急変は起きず、徐々に切り返しましたが、結局は大幅安で引けています。

ただ、取引時間中も含めて18,500円を割らなかったことは、7日(金)以降に向けて唯一の好材料と言えましょう。

なお、TOPIXも同じような値動きでしたが、日経平均株価より下落率が大きくなり、終値では昨年12月7日以来となる1,500ポイント割れになりました。

東証マザーズ総合指数は大幅反落、見切り売りが出ても出来高は低水準

東証マザーズの出来高は6,981万株、売買代金1,119億円となりました。前日に比べ、出来高は大幅減少となりましたが、売買代金は横這いです。多くの見切り売りが出たと推察され、総合指数も1,000ポイント割れが迫る大幅下落となっています。

出来高の少なさを見る限り、一部の個人投資家は、売るに売れない厳しい状況とも考えられましょう。新規IPO人気が一巡したこと等から、今後の資金流入は期待し難いかもしれません。

ダイキン工業など主力株が軒並み安の中、任天堂やアドバンテストが上昇

個別銘柄では、多くの主力株が下落する中で、ダイキン工業(6367)が一時▲3%超安の急落となり、オリンパス(7733)も大幅下落となりました。

また、金融株もほぼ総崩れとなり、とりわけ、野村ホールディングス(8604)など証券株が大きく値を下げています。さらに、SUBARU(7270)やトヨタ自動車(7203)など自動車株が前日に続き安く推移しました。

一方、ファーストリテイリング(9983)が逆行高となり、任天堂(7974)も堅調に推移しました。ハイテク株ではアドバンテスト(6857)が値を上げ、医薬品株ではアステラス製薬(4503)が小幅上昇で引けています。

なお、ニトリホールディングス(9843)は4日連続で年初来高値を更新しましたが、その後は下落に転じて引けました。

新興市場では、グレイステクノロジー(6541)が▲10%超安の暴落となり、アカツキ(3932)、アクセルマーク(3624)、アスカネット(2438)なども急落しました。一方、そーせいグループ(4565)が久々に急騰し、ブランジスタ(6176)も大幅上昇で引けています。

また、富士通(6702)とフリージア・マクロス(6343)の間で激しいTOB合戦が行なわれているジャスダックのソレキア(9867)は、大幅続騰でついに5,000円台の大台に乗り、ここ約2カ月間で株価は2.5倍以上になっています。

青山 諭志