日経平均株価はトリプルボトム形成で反発の動きになるか

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。

前週は4月12日の安値(2万6304円)を一番底、4月27日の安値(2万6051円)を二番底とするWボトムが完成するかどうかが一つのポイントでしたが、直近の戻り高値の4月21日の高値(2万7580円)を超えることができず、Wボトム形成に失敗しました。

通常なら、ここから調整局面になるところです。

しかし、先週は週初に窓をあけて寄り付き、陰線となったものの、終値ベースでは上昇。

さらに、火曜日、水曜日も陽線となりました。

木曜日は窓をあけて下落したものの、ローソク足は下ヒゲの長いトンボとなり、戻りが期待されました。

実際に、金曜日は大きな陽線となりました。

今週以降の展開はどうなるでしょうか。

Wボトム形成は失敗したものの、その後再度反発しトリプルボトムが形成されようとしています。

週末の終値は25日移動平均線を回復しました。

ただし、直近の戻り高値である5月6日の高値(2万7053円)は超えられませんでした。
今週、まずはここを回復できるかどうかがポイントになります。

2万7000付近には現在、25日線、75日線も収束しており、ここを超えるのには少しパワーがかかるかもしれません。

それだけに、抜けてしまうと、下値サポートラインに変わることが期待されます。

逆に抜けられないと、短期的な下降トレンド継続ということになります。

短期的なチャネルの下限は2万5000円付近です。

ただ、そこまで行かなくても2万6000円付近で下げ止まることも考えられます。

下原 一晃