3. 不動産投資で老後に向けた資産運用をする時の注意点とは
こうしたリスクもはらんでいる不動産投資について、老後に向けた資産運用として活用する場合、どのような点に注意すればよいのでしょうか。
まずは、「投資する対象を吟味する」です。
当たり前のように聞こえるかもしれませんが、慢性的な人口減少の続く地域の、価格が下落傾向にある物件を、その時点での価格だけ見て「安い、お買い得だ!」と考えて安易に購入してしまうといったケースもあります。
上記の通り、不動産の価値は様々な要素の影響を受けます。
物件の購入を検討する際は、価格だけでなく、様々な観点から見ようとする姿勢を持つことが大切です。
また、不動産以外の資産にも投資を分散させることも効果的です。
賃料収入などの安定収益は、「よくも悪くも」安定的です。
その分、想定上の大きなリターンを上げる可能性も低くなります。
資金の一部をよりハイリスク・ハイリターンな資産に割り振ることも、資産運用において効果的かもしれません。
執筆者
1991年生まれ。新潟県新潟市出身。2022年に株式会社モニクル傘下の株式会社ナビゲータープラットフォームに入社し、現在はメディア事業部・メディアグロース企画推進室マネージャー。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」を中心に、多くの読者の方に幅広いコンテンツを届けるための戦略立案に従事している。
それ以前は、LIMO編集部にてアシスタント・コンテンツマネージャー(ACM)として従事。第一報として報道されるニュースを深堀りし、読者の方が企業財務や金融に対する知的好奇心を満たしたり、客観的データや事実に基づく判断を身に付けられたりできる内容の記事を積極的に発信していた。
入社以前は、株式会社フィスコにて客員アナリストとして約20社を担当し、アナリストレポートを多数執筆。また、営業担当として、IRツール(アナリストレポート、統合報告書、ESGレポートなど)やバーチャル株主総会サービス、株主優待電子化サービスなどもセールス。加えて、財務アドバイザーとしてM&Aや資金調達を提案したほか、上場企業向けにIR全般にわたるコンサルティングも提供。財務アドバイザリーファームからの業務委託で、数千万~数十億円規模の資金調達支援も多数経験。
株式会社第四銀行(現:株式会社第四北越銀行)、オリックス株式会社でも勤務し、中小・中堅企業向け融資を中心に幅広い金融サービスを営業した。株式会社DZHフィナンシャルリサーチでは、日本株アナリストとして上場企業の決算やM&A、資金調達などのニュースと、それを受けた株価の値動きに関する情報・分析を配信。IPOする企業の事業・財務を分析し、初値の予想などに関するレポートを執筆。ロンドン証券取引所傘下のリフィニティブ向けに、週間・月間レポートで、日本株パートを執筆。経済情報番組「日経CNBC」にて毎月電話出演し、相場や株価の状況も解説していた。
新潟県立新津高等学校を経て、2013年に慶応義塾大学商学部を卒業。学部では、岡本大輔研究会にて企業評価論、計量経営学を専攻していた。
最終更新日:2023/11/03