2. 「ソリティア」というゲームは複数ある!

そのため、単に「ソリティア」と呼んだ場合、本来は上海なども含めた、様々な一人遊び用のゲームをまとめた呼び名なので、特定のゲームをすぐ思い浮かべることはできないのですが、私たちはどうしても特定のトランプゲームを思い出してしまいます。

トランプの山札をめくって、一定の順番で4組並べ直すことを目指すあのゲームです。

このゲームはもともと「クロンダイク」と呼ばれていたのですが、Microsoftが1990年にWindows 3.0を販売した時、このクロンダイクを「ソリティア」と呼称して同梱のゲームソフトとして提供したため、「クロンダイク」=「ソリティア」という誤解が長らく生まれていました。

現在は、Windowsで遊べるトランプゲーム集(Microsoft Solitaire Collection)ではゲームの種別が正しく記載されており、かつて「ソリティア」と呼ばれていたゲームは「クロンダイク」として収録されています。

おそらく、このWindows付属の「ソリティア」も当初はおまけ的な存在として深く考えずにリリースしたものと思われます。

しかし、奥深いゲーム性で人々を魅了し、30年以上の長きにわたって愛される存在となり、その副産物として「クロンダイク」=「ソリティア」と認識されるという、思いもよらない誤解を多くの人にもたらすことになりました。

ソリティアで遊ぶと、あまりにも延々と暇つぶしができてしまうために、仕事をせずにソリティアで暇つぶしをする「ソリティア社員」という言葉を生むまでに至っています。

このように、「ソリティア」という単語一つとっても様々な派生形があり、経緯や誤解があるのです。

気になった単語についても調べてみると発見があるかもしれません。

ただし、延々と暇つぶしができるからといって、勤務中に業務と関係ない私的な調べものは控えましょう。

度を超えている場合は解雇されるリスクもあります。

調べ物は業務時間外で楽しんでくださいね!

参考資料

當瀬 ななみ