5. 年金受給額が少なくて不安な場合
実際に支給されている「厚生年金と基礎年金」の平均額を見ていきました。平均だけでなく分布もみることで、より実情がわかりましたね。
公的年金には厚生年金と基礎年金があり、どちらを受給できるかによっても水準は異なります。
ただしここ2年は年金のマイナス改定が続いており、厚生年金受給者であっても「安泰」とは言えないでしょう。
自分の年金受給額が知りたい場合、ねんきんネットにログインするかねんきん定期便で確認する方法があります。
また厚生労働省からは「公的年金シミュレーター」が試験運用されており、こうしたツールで目安額を知ることも可能です。
もし目安額が少なくて不安になったときは、時間を味方につけて「老後資金」を貯めていくことが先決です。
過度な不安感を持っていてもお金は貯まりません。大切なのは正しく危機感を持つこと。危機感を貯蓄へのモチベーションに替え、客観的なマネープランを練ってみましょう。
老後まで時間があるほどに、資産運用などの選択肢も広がります。年金に関心が持てた今がチャンスと捉え、少しずつ準備を始めてみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」(2021年12月)
- 日本年金機構「令和4年4月分からの年金額等について」
- 厚生労働省「スマホで簡単に年金額試算「公的年金シミュレーター」を4月25日から試験運用を開始します!」
太田 彩子