2. 日経平均株価、短期的なWボトム形成で反発に期待

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。

先週は連休のため2営業日しかありませんでした。

2日は小幅な値動きで、ローソク足の実体がほとんどない十字線のような形になりました。
方向感が出しづらく、下落も予想されましたが、6日には陽線となり、75日移動平均線付近まで値を戻しました。

今週以降の展開はどうなるでしょうか。

チャートの形は悪くありません。

3月25日の高値(2万8338円)を始点に下落しましたが4月12日の安値(2万6304円)で下げ止まりました。

ここから反発し、4月21日の戻り高値(2万7580円)を付けましたが、再度下落。

しかし、4月27日の安値(2万6051円)付近で再度反発しました。

形としてはWボトムが形成されつつあります。

しっかりとWボトム形成を確認するためには4月21日の高値(2万7580円)を回復することが条件になります。

今週はここを突破できるかどうかがポイントになります。

ここを奪回できると、75日線、25日線も回復しますので、短期的には目線を上に持つことができるでしょう。

逆に、直近の押し安値である4月27日の安値(2万6051円)を割り込むようであればWボトム形成に失敗ということになってしまいますので注意が必要です。

ただし、2万6000円付近に近付くとローソク足に長い下ヒゲが出るようになっており、押し目買いに回る層が少なからずいることがうかがえます。

若干の調整があったとしてももみ合いになることも考えられます。

下原 一晃