60代で「住宅ローン残高500万円以上」は珍しくない
では、現段階で住宅ローンが残っている60代はどれくらいいるのでしょうか。
少し前の調査にはなりますが、独立行政法人労働政策研究・研修機構が60〜69歳5000人に行った「調査シリーズNo.199『60代の雇用・生活調査』(2020年3月公表)」より、住宅ローンの残高を確認します。
同調査によれば、借入金がある中で住宅ローン返済が「ある」人は 52.3%、「ない」人が 44.6%でした。
65~69歳では48.3%が住宅ローンが残っています。
一般的に年金の受給開始は65歳からですが、年金生活になっても住宅ローンが残っている方も少なくないのですね。
返済金額も確認します。
- 30万円以下:7.7%
- 31万円以上50万円以下:0.2%
- 51万円以上100万円以下:4.6%
- 101万円以上300万円以下:14.9%
- 301万円以上500万円以下:11.3%
- 501万円以上1000万円以下:24.5%
- 1001万円以上2000万円以下:17.0%
- 2001万円以上:7.4%
- 無回答:12.4%
全体の返済金額を見ると、多いのは「501万円以上1000万円以下(24.5%)」「1001万円以上2000万円以下(17.0%)」「101万円以上300万円以下(14.9%)」の順でした。
60代で住宅ローンが残っている人の約半数が500万円以上残高がある結果となっています。