3. 金額が大きいからこそ、早めの対策を
先ほどの老後の1カ月の支出額を見ると、持ち家であれば月約14万円、賃貸なら約18万円になることがわかりました。
厚生年金の平均が月10万円とすると、4~8万円不足するおひとりさま女性が多いということ。
老後を25年間(65~90歳まで)と仮定すると1200~2400万円不足することになります。老後2000万円問題はおひとりさまにとっても他人事ではありません。
金額が大きいからこそ、おひとりさま女性は早いうちから備えていく必要がある。定年後も続けられる仕事について考えたり、毎月金額を決めて貯金したり、貯蓄の一部に運用を取り入れたりなど、さまざまな方法があるでしょう。
運用についてはリスクがありますが、「お金に働いてもらう」こともできます。きちんとリスクを把握した上で、ご自身のリスク許容度に合った運用をするのも一つでしょう。
まずは情報収集をして、老後に備えてくださいね。
参考資料
宮野 茉莉子
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
くらしとお金の経済メディア『LIMO』編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
1984年生まれ。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にて国内外株式、債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、個人顧客向け資産運用コンサルティング業務に従事。特に老後資金準備にむけて、投資信託や株式、債券などを用い、顧客ニーズやライフプランにあわせた丁寧でわかりやすい資産運用の提案が強み。
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~』の編集長。LIMOでは厚生労働省、金融庁、総務省、財務省(国税庁)など官公庁の公開情報等をもとに公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障制度、貯蓄、教育、キャリアなどをテーマに執筆。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)、中学・高校社会科(公民)教員免許保有。3児のひとり親で趣味は音楽鑑賞と読書(2025年6月7日更新)