「子どもの進路に寄り添う」親に大切なこと
親が子どもに就いて欲しい職業の代表格「公務員」。しかし学生にとっては、「周囲に誇れる仕事だが魅力を感じない」が本音でした。
言うまでもなく、子どもの未来は子どもが決めるものです。ただし子どもの幸せを願うのが親心ですよね。できれば苦労をせず、安定した職業を選んでほしいと思う方が多いものです。
子どもの進路に寄り添うには、「イメージ」よりも「客観的な事実」が重要となります。給与事情は公表された資料をもとに、じっくり分析してみましょう。
また2022年4月からは、高校の家庭科で「資産形成」の授業が始まりました。こちらの授業では、例えば「正規職員と非正規職員の生涯賃金の差」なども学びます。
「仕事の内容」「やりがい」だけでなく、賃金という大切な視点を学ぶことで、子どももより冷静に進路を選択することが望まれます。
その時に、親として客観的なアドバイスができることが理想ですね。いつの時代でも情報が武器となります。
参考資料
- 株式会社クラレ「2022年版 新小学 1 年生の「将来就きたい職業」、親の「就かせたい職業」」
- 人事院「本年度就職活動を終えた学生を対象とする意識調査」
- 人事院「令和3年(2021年)国家公務員給与等実態調査」
太田 彩子