預金、株式や投資信託などの金融資産が3000万円以上あるような富裕層世帯は、日本にどのくらいいるのでしょうか。

また、彼らはどんなことのためにお金を使っているのでしょうか。

今回は富裕層世帯のお金の使い方や、お金への考え方についてご紹介します。

「金融資産3000万円以上」の富裕層世帯の割合

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)」によると、全世帯の平均金融資産額は1563万円。平均は一部の大きな数字に引っ張られやすいため、より実態に近い中央値をみると450万円です。

金融資産を全くもっていない非保有の方の割合は、全体の22%を占めます。

そのような中で、金融資産が3000万円以上の富裕層にあたる世帯の割合は全体の13.5%でした。

金融資産が1000万円を超える割合は以下の通りで、あわせて34.4%いることが分かります。3世帯のうち1世帯は、金融資産1000万円を超えていることになります。

<金融資産保有額>

  • 1000万円~1500万円未満:8.2%
  • 1500万円~2000万円未満:5.2%
  • 2000万円~3000万円未満:7.5%
  • 3000万円~       :13.5%

まだ若い世代の方々は「みんなこんなに金融資産があるの?」と驚くかもしれません。同調査では年収が上がり、年齢が高い世代の方が金融資産が多くなる傾向が見られました。

たとえば40代に視点をあててみると、年収300~500万円世帯の貯蓄の平均は448万円・中央値は110万円の一方で、年収1200万円以上の世帯の貯蓄の平均は3577万円・中央値は1000万円でした。

現段階ではお金があまりない若い方でも、勤続年数が増えてスキルアップをしたり、役職があがるにつれて年収があがり、金融資産を増やすチャンスがあるでしょう。