3. 引越しした際は「住所変更」の連絡を忘れずに

老齢基礎年金と老齢厚生年金については、65歳になる3ヶ月前に日本年金機構から年金請求書が送られてくるので、請求書に必要事項を記入して提出します。

企業年金は、それとは別に「企業年金連合会」から請求書が送られてきます。これに記入して提出しないと、もらえません。退職後、引っ越しなどにより住所が変わった場合、企業年金連合会に住所変更届を忘れると請求書が届かかなくなるので注意しましょう。

国からの連絡は、依然として郵送による書面が中心です。住所の移転届を出していないと、年金に限らず様々な通知が届かず、もらえるお金ももらえなくなってしまいます。

4. わからなければ専門家に頼ろう

年金の本などではおまけのように語られることが多い企業年金ですが、個人的には年金を増やす上で重要な知識だと考えています。

なぜなら企業年金は、会社を定年前に退職するとサポートしてくれる人がいません。

定年まで勤めあげた人には請求についての説明が会社からあると思いますが、途中で退職した人にまで教えてくれる親切な会社は少数だからです。

その結果、厚生年金基金や確定給付企業年金、確定拠出企業年金を途中で脱会して処理がなされず、宙ぶらりんとなっているケースが多いのです。

毎年、みなさんの手元に届く年金定期便にも、一部しか記録が載っていないということも起こり得ます。

不明点があれば、お近くの年金事務所などに足を運び、確認することおすすめします。

参考資料

 

佐藤 敦規