「おひとりさま女性」は平均でどのくらい年金をもらっているの?

老後の暮らしを支えるための重要なお金の一つである「年金」。

おひとりさま女性が受給できる年金額について、厚生年金と国民年金に分けて説明します。

【厚生年金】おひとりさま女性が受給できる年金の平均額

厚生年金の受給者には会社員や公務員、一定時間以上勤務しているパートが該当します。

厚生年金に加入している人は、厚生年金と国民年金に加入している状態。会社が厚生年金保険料の半分を負担してくれるため、加入者は国民年金保険料に加えて厚生年金保険料の半分を負担することになります。

会社員・公務員がフリーランス・フリーターよりも老後が安心といわれる理由の一つに、厚生年金への加入が認められることにあります。

厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金に加入している女性の平均年金月額は「10万3808円」。

女性が男性よりも受給額が6万円程度低い理由として、育児や介護によって離職する人が多いことと関係しています。

未婚女性は育児の必要がないため、新卒から男性と対等に働いている女性も少なくなく、婚姻女性、しいては女性の平均受給額よりも多く年金を受給できるというケースも珍しくないと見受けられます。

【国民年金】おひとりさま女性が受給できる年金の平均額

国民年金とはフリーランスなどが加入する年金です。

国民年金は厚生年金と比較して受給できる年金が少ないため、私的年金の加入や貯蓄といった老後を見据えた行動が求められます。

同調査によると、国民年金に加入している女性の平均年金月額は「5万4112円」。

国民年金の満額は約6万5000円(2022年時点)なのでこの金額よりも多く受給することはできません。満額だとしても、月額6万5000円で家賃、光熱費、通信費、食費、雑費などすべて賄うことは難しいでしょう。