日本電産(6594)は2022年4月21日、2022年3月期の業績と併せ、同日付けで創業者の永守重信氏が最高経営責任者(CEO)に就任すると発表しました。

今回はこれらの材料をもとに、日本電産の株主にとっての大きな「ポジティブ材料・ネガティブ材料」を紹介します。

日本電産の持つ「諸刃の剣」とは、一体何なのでしょうか。

1. 日本電産のCEOに永守重信氏が復帰

永守氏は関潤氏と交代する形で2021年6月にCEOを退任していましたが、わずか1年足らずでの復帰となりました。

これまでCEOを務めていた関氏は、 最高執行責任者(COO)に就任します。

日本電産はこれまで、永守氏に代わる経営の後継者を探していました。

そして2021年6月、日産自動車(7201)での勤務経歴を持ち、2020年に日本電産に入社した関氏をCEOに就任させました。

名トップの後釜に就くということで、対外的にしっかりと説明すべきという目的のためか、日本電産の公式YouTubeチャンネルでも「新CEOの関ってどんな人?」というパートを設けるなどして、情報を開示していました。

しかし今回、1年足らずでの降板となってしまいました。

なぜなのでしょうか。