株式市場の振り返り-日経平均株価はトランプラリー以降で最大の下落率に

2017年3月22日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 19,041円(▲414円、▲2.1%) 大幅3日続落
  • TOPIX 1,530.2(▲33.2、▲2.1%)  大幅3日続落
  • 東証マザーズ総合指数 1,033.4(▲21.1、▲2.0%)  大幅反落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:107、値下がり銘柄数:1,854、変わらず:49
  • 値上がり業種数:1、値下がり業種数:32
  • 年初来高値更新銘柄数:34、年初来安値更新銘柄数:1

東証1部の出来高は20億5,553万株、売買代金は2兆6,583億円(概算)となり、いずれも前日から大幅増加となりました。ただ、株式市場が大幅下落となったことから、一部の投げ売りを含めた利益確定売りが多く出たと見られます。

NY市場がトランプ相場で最大の下落となったこと、及び、円高の進行等を受けて、日経平均株価も大幅安で始まりました。前場の序盤には下げ幅をやや縮小する場面がありましたが、基本的には終日ダラダラと下げ続けました。大引け前には一時▲429円安となる場面があり、終値も▲400円を超える下落となっています。

終値の下落率▲2.1%は今年最大で、昨年11月9日に一瞬起きた“トランプショック”の▲5.4%以来の下落率でした。

▲2%超も下落したと見るか、▲2%超しか下落しなかったと見るか意見が割れるところですが、終値で19,000円台を維持したことが数少ない明るいニュースであることは確かです。なお、TOPIXも同じような値動きとなりました。

東証マザーズ総合指数は大幅反落、売買代金は1,000億円超を持続

東証マザーズの出来高は6,998万株、売買代金1,169億円となり、いずれも前日より減少しました。大型株市場同様に個人投資家の見切り売りが出た可能性もある一方で、新規上場銘柄への人気などから、売買代金は1,000億円超を維持しています。

総合指数は▲2%安となる大幅反落となりましたが、個人投資家の投資意欲はまだ高いように見受けられます。後は物色テーマが欲しいところではないでしょうか。

任天堂が一時+5%超上昇する独歩高、日立マクセルは一時▲10%超安の暴落

個別銘柄では、主力大型株が軒並み大幅安となる中、任天堂(7974)が一時+5%超高の急騰となり、終値でも+4%超上昇の独歩高となりました。

その他では、ニトリホールディングス(9843)、関西電力(9503)、日本ハム(2282)などが逆行高となっています。

一方、日立グループから外れることになった日立マクセル(6810)が一時▲10%超の暴落となり、終値でも▲8%を超える急落となりました。

また、円高進行を受けて富士重工(7270)が急落し、金融株では三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、りそなホールディングス(8308)、野村ホールディングス(8604)がいずれも大幅安で引けています。

新興市場では、昨日上場した2社、力の源ホールディングス(3561)とインターネットインフィニティー(6545)にいずれも初値がつきました。

しかし、他の主力株は大幅下落が目立ち、そーせいグループ(4565)は大幅反落となっています。一方、ミクシィ(2121)が堅調に推移して年初来高値を更新しました。

青山 諭志