「年金支給が遅くなる」高齢者雇用の定着で
高齢者雇用が浸透してきている昨今ですが、同調査ではその弊害について懸念する声も上がりました。
全回答者(1000名)に、65歳以降も働くことが当たり前の時代になった場合、現役世代へはどのような影響があると思うか聞いたところ、「年金の支給開始年齢が遅くなる」(43.5%)が最も高くなりました。
次いで、「賃金の上がり方が緩やかになる」(30.6%)、「働く場が少なくなる」(25.4%)、「昇進・昇格が遅くなる」(16.4%)、「マネジメントが難しくなる」(15.1%)となりました。
年金制度や賃金の上昇具合に影響が出ることを予想する人が多いようです。
定年後の生活に早めに備える
今回は、高齢者の雇用の実態を解説してきました。
定年後も働き続けられれば、ある程度収入は見込めるでしょう。ただ、高齢になればなるほど、健康面のリスクがあります。いつ自分が働けなくなるかは誰にもわかりません。
また、年金だけで豊かな老後の生活を送るのもなかなか難しいでしょう。現役世代の元気なうちから、老後に備えた貯蓄について考えておくことが重要ではないでしょうか。
参考資料
齊藤 慧
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部 編集長室
LIMO編集部記者
担当分野
金融と社会保障分野の専門知識を生かし、主に公的年金(厚生年金保険と国民年金)、公的年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、マイナンバー制度など幅広くカバーしている。
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また、退職金、資産運用や貯蓄、NISA、iDeCoなど、多岐にわたるテーマについて企画・編集・執筆している。
経歴
中央大学法学部を卒業後、東証プライム上場の大手IT企業でキャリアを開始。
その後、厚生労働省の記者クラブにて約3年間、医療保険制度や介護・高齢者福祉に特化した社会保障の専門紙で記者として働いた。
ここで社会保障分野に関する深い知識と実務経験を積み、複雑な制度の解説や政策を分析するスキルを磨いた。
現在は、株式会社モニクルリサーチが運営するくらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部にて、金融と社会保障分野に特化した記事を執筆している。
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最終更新日:2024年8月9日