20~30代がつみたてNISAの利用で気をつけたい3つのポイント

20代や30代といった若い層からも人気を集めているつみたてNISA。つみたてNISAの利用者数は2019年頃から飛躍的に増加しており、今後もさらに増加すると考えられます。

そこで、20~30代がつみたてNISAを利用するにあたって気をつけたい3つのポイントを紹介します。

つみたてNISAのポイント1.20年持ち続けることを考える必要はない

つみたてNISAで購入した残高は20年間にわたり非課税になりますが、購入した資産を売却した場合、売却分について非課税枠を再度利用することは認められません。

最大限の非課税効果を得るため、銘柄を20年間持ち続けたいと考える人もいます。しかし、購入した銘柄を20年間持ち続けることに気を取られるのはナンセンス。20年間持ち続けられるかどうかを軸にして銘柄選びを行うと、選択肢が極端に狭まります。

また、20年後も上がり続ける銘柄をデータや知識から予想できたとしても、変わりゆく社会情勢の中で考えていた通りに可能性も高いといえるでしょう。

つみたてNISAのポイント2.長期投資に優れている≠優れた銘柄

20~30代の中には「年齢を味方につけて資産を増やしていきたい」と考えている人は多いと見受けられます。

つみたてNISAの銘柄は金融庁が決めているため、長期投資に適した安定性のある銘柄となっています。若い世代の中には長期投資に優れているか否かを基準とし、銘柄を選ぶ人も少なくないはず。しかし、長期投資に適している銘柄が優れた銘柄ではないことにも留意しておかなければなりません。

銘柄を選ぶ際は、長期投資に優れているか否かよりも、「運用方針や価格特性、過去の実績」などに着目することが重要です。

つみたてNISAのポイント3.積立額は見直しできることを念頭に入れておく

20代でつみたてNISAをはじめる人も多いですが、社会人として働きはじめたばかりの20代は他の年代と比べて給料水準が低い傾向にあります。生活に余裕がないものの、将来のためにとつみたてNISAの利用を検討している20代もいるでしょう。

つみたてNISAは加入当初に設定した金額を積み立て続けるのではなく、積立額を見直すこともできます。生活が安定したタイミングや昇給のタイミングで積立額を増やすことも可能です。

老後資金について不安を抱えている人も多いため、多少無理をしてでも資産形成に励む人もいます。しかし、20代や30代はライフイベントにもお金がかかる年代。

また、若い世代には収入がアップする見込みも十分ありますので、高額な金額を無理して積み立てることはおすすめしません。