2022年4月15日、吉野家ホールディングス「2022年期2月期 決算説明会」が開催されました。資料によると、コロナ禍における足固め後の「グループ中期経営計画」のテーマとして「進化と再生」が挙げられています。
その一環として、から揚げを牛丼とならぶ「第二の柱」に据え、吉野家を「牛丼とから揚げの店」へ進化させる計画も進行中とのこと(※編集部注)。
「牛丼の最強ライバル登場か!?」と思いきや、既にそのポジションには「豚丼」なるスペシャルどんぶりが座っていたのでした。
カレーや鰻など、吉野家で数多く展開される「牛丼じゃない方メニュー」の中でも、豚丼が築いた歴史は特別なものといえるでしょう。今回は、吉野家の豚丼の歴史を紐解き、その味にじっくり迫ります。
【※参考記事】吉野家【から揚げ】店舗限定・牛丼の最強ライバル候補を食レポ。吉野家が「牛丼とから揚げの店」に進化する!?
吉野家の豚丼「元祖の味でリバイバル」
さいしょに、「吉野家・豚丼」の基本情報からご紹介!
2022年4月現在、吉野家の公式メニューには、以下のどんぶりメニューが掲載されています。
- 牛丼
- 牛焼肉丼
- 牛カルビ丼
- 豚丼
- から揚げ丼(限定店舗での販売)
- スタミナ超特盛丼
このうち、豚丼メニューには、ベーシックな「豚丼」の他、豚生姜焼き丼・チーズ豚丼・キムチ豚丼と、3種類のバリエーションメニューがあります。
吉野家・豚丼の歴史
今回は食レポの前に、「吉野家・豚丼」のこれまでの歩みに、少しだけ触れてみます。
実は「豚丼」が初めてメニューに登場したのは2004年のこと。
BSE問題によりアメリカ産牛肉の調達が難しくなり、牛丼の販売中止に追い込まれた吉野家。そこでピンチヒッターとして販売されたのが豚丼でした。
牛丼の販売再開(2006年)などを受け、2011年12月、豚丼の販売はいったん終わりましたが、根強いファンの声に応え、2016年に定番メニューとしてリバイバルを果たしたのです。
復活2年後には“新味「豚丼」“としてスタイルを刷新。豚の角煮を甘辛いタレで和えて提供するスタイルになりました。
さらに、2021年1月「初登場時(2004年)に近い味を目指して復刻」するスタイルで、現在(2022年)の豚丼の姿に。
ここで「元祖豚丼の味」がリバイバルを遂げた、というわけです。