株式市場の振り返り-イベント結果待ちで連日の閑散相場、日経平均株価は続落

2017年3月15日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 19,577円(▲32円、▲0.2%) 続落
  • TOPIX 1,571.3(▲3.5、▲0.2%)  続落
  • 東証マザーズ総合指数 1,035.7(▲36.3、▲3.4%)  3日続落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:420、値下がり銘柄数:1,461、変わらず:123
  • 値上がり業種数:8、値下がり業種数:25
  • 年初来高値更新銘柄数:78、年初来安値更新銘柄数:0

東証1部の出来高は16億5,020万株、売買代金は1兆6,771億円(概算)となり、いずれも前日より減少しました。売買代金は3日連続で2兆円割れとなりましたが、これは昨年12月26日~28日以来で今年初となります。

日経平均株価は寄り付きから安く推移し、その後間もなく一時▲106円安となる場面が見られました。その後は徐々に切り返しますが、終日マイナス圏に沈んでいます。取引時間中の値幅(高値と安値の差)は約77円となり、前日よりは拡大したものの、依然として模様眺めが続いているようでした。

FOMCなど重要イベントを控えた膠着状態が、イベントの結果が判明する16日以降どうなるのか、大いに注目されるでしょう。なお、TOPIXも同じような値動きでした。

東証マザーズ総合指数は大幅下落で3日続落、売買代金は1,000億円超に回復へ

東証マザーズの出来高は7,545万株、売買代金1,133億円となり、いずれも前日より増加しました。前日に22日ぶりの1,000億円割れとなった売買代金も、1日で大台に回復しています。

ただ、総合指数は3日続落で、なおかつ▲3%超の大幅安となっており、利益確定売りが多く出た可能性があります。個人投資家の資金流入に関しては、16日以降の動きで判断されるでしょう。

三菱重工が大幅続伸、上場廃止リスクが再発した東芝は▲12%超の暴落に

個別銘柄では、日東電工(6988)や東京エレクトロン(8035)が大きく値を下げ、ファナック(6954)やソフトバンクグループ(9984)なども安く引けました。

また、上場廃止リスクが再浮上した東芝(6502)が▲12%超の暴落となり、ローム(6963)や村田製作所(6981)など電子部品株も冴えない値動きとなっています。その他では、高値更新が続いたJR九州(9142)なども下落して引けました。

一方、三菱重工(7011)が前日に続いて大幅高となり、ホンダ(7267)や塩野義製薬(4507)も値を上げました。また、コマツ(6301)と日立建機(6305)は連日で年初来高値を更新しています。

さらに、東証2部ではシャープ(6753)がザラバで高値を付けましたが、その後は売りに押され、終値は下落して引けました。

新興市場では、そーせいグループ(4565)が急落となり、窪田製薬ホールディングス(4596)は年初来安値を更新しました。また、Gunosy(6047)やエディア(3935)も急落したことが目を引いています。

数少ない上昇銘柄では、ユーザベース(3966)が堅調に推移し、レノバ(9519)も値を上げました。

青山 諭志