年齢別にみる「年収600万円」の壁
最後に国税庁の同資料から、年齢別の平均給与も確認します。平均が「600万円」を超えるのは何歳以上になっているのでしょうか。
男性
男性の平均年収では40~44歳が571万円ですが、それ以降で600万円を超えることがわかります。
- 45~49歳:621万円
- 50~54歳:656万円
- 55~59歳:668万円
- 60~64歳:521万円
これ以降は減少していきます。
女性
女性の場合、どの年代でも平均年収が600万円を超えることがありません。最高が45~49歳の321万円。25~59歳までどの年代でも平均は300万円台です。
女性で「年収600万円」を超える人は6.4%という現状からも、女性にとって「年収600万円」が高い壁であることがわかります。
まとめにかえて
年収600万円世帯の割合や生活レベル、また目安となる年齢についてまとめてみました。
公的な資料による平均の数字であるため、実際には家族構成や居住地等で異なるでしょう。
仕事選びの一つに年収を掲げる場合、ライフスタイルによって目標年収も変わるということです。
仕事選びはお金だけではなく内容ややりがいも大切ですが、お金も無視できませんよね。さまざまな角度から仕事について考えてみることをおすすめします。
参考資料
太田 彩子
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部において、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年9月4日更新)