年収600万円の手取りから考える生活レベル
では年収が600万円の場合、その暮らしぶりはどのようになるのでしょうか。まずは国税庁の「第3表 給与階級別の総括表」より、年収600万円台の手取り金額をおおまかに計算しましょう。
- 平均年齢:46.6歳
- 平均勤続年数:17.7年
- 平均給料・手当:524万円
- 平均賞与:122万8000円
- 平均給与(年収):646万8000円
賞与を除く給与を月額にすると、額面で約43.6万円です。ここから社会保険料や税金等を差し引くと、おおよそ33万円ほどであると考えられます。
※所得には各種控除できる項目があるので、扶養家族等によって左右されます。
手取りで33万円と考えると、ある程度の暮らしはできると考える方も多いのではないでしょうか。
家族形態ごとに2パターンを想定してみます。
1.40代夫婦2人世帯で地方都市の賃貸に暮らす場合
- 家賃:8万円
- 食費:5万円
- 光熱費:1.5万円
- 日用品費:1万円
- 通信費:2万円
- 小遣い・趣味:5万円
- 医療費や保険:2万円
合計24.5万円で8.5万円を貯蓄に回せます。こちらにボーナスも加わるので、ある程度余裕のある暮らしも可能でしょう。
2.40代夫婦+子ども1人で東京の賃貸に暮らす場合
- 家賃:12万円
- 食費:7万円
- 光熱費:2万円
- 子ども費含む雑費:3万円
- 通信費:2万円
- 小遣い・趣味:2万円
- 医療費や保険:2万円
- 教育費:2万円
合計32万円となり、ボーナスから補填する可能性が出てきます。
実際に都内でファミリー向けの賃貸を探すと12万円に収めることは難しく、それ以上の住居費を支出する家庭もめずらしくありません。
また居住地によっては車が必須となり、維持費が上乗せで必要になることも考えられますね。
家族構成や居住地に大きく左右されることがわかります。