40~50代は人生の折り返し地点にあたります。
まだ定年までは時間があるものの、早期退職も視野に入れてセカンドライフを考え始める年代だと思います。
とくに年々増えている「おひとりさま」は老後に向けてどれほどの貯蓄ができているのでしょうか。
今回は40~50代のリアルな平均貯蓄額と就業状況や手取りまで解説していきたいと思います。
40代の「おひとりさま」
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]令和2年調査結果」を基に、まずは40代の「おひとりさま」の貯蓄額を見ていきます。
同調査の単身世帯・全体の回答世帯数は2500世帯(男性58.2%・女性41.8%)です。
就業状況や就業先産業も併せて確認しましょう。
フルタイム勤務が半分以上ですが、パートタイムや自営業を含めると全体の約75%は勤めていることがわかります。
就業内容は「サービス業」が最も多く、次いで「製造業」、「医療・福祉」となりました。
では、次に貯蓄額の内訳を見ていきましょう。
40代の「おひとりさま」の約半数が、金融資産が0~100万円未満となっています。
そのため、中央値が40万円と、決して老後は安泰とは言えない貯蓄額であることがわかります。
一方で、ひとりで過ごす老後生活を見据えてか、全体のうち17.3%の人が1000万円以上貯蓄をしています。
ひとくちに「おひとりさま」とは言えども、様々な生活背景があり、貯蓄ができない収入環境の人もいるかもしれません。
その格差は年代が上がるにつれて大きくなるのか、50代の「おひとりさま」事情を見て確認してみましょう。