株式市場では日々、多くの企業の株価が、様々な材料をもとに変動しています。

今回は、外国為替市場での円安進行を軸に、日本電産(6594)の業績について振り返ってみたいと思います。

今後の株価はどうなるのでしょうか。

ドル円はどのくらい円安で推移しているのか

円相場は2022年3月28日の海外時間で、一時125.10円と2015年8月以来約6年半ぶりの円安水準をつけました。

背景には、日米における金融政策の違いがあります。

米国では、ニューヨーク連銀の総裁が「0.5%の利上げが適切ならばそうすべきだ」との考えを示しました。

これを受け、次回のFOMCにおける0.5%以上の利上げの観測が強まり、米国の長期金利は上昇しました。

一方の日本では、米国債につれ安する形で日本国債が売られる中、日銀は指し値オペを実施し、長期金利の上昇を抑える姿勢を示しました。

こうした日米間の金融政策の違いを背景に、円安ドル高が急速に進行しました。