日本の年金制度は2階建て構造
まずは日本の年金制度についておさらいしましょう。
年金制度は「国民皆保険」「社会保険方式」「世代間扶養」の三本柱となっています。
「国民皆保険」によって、日本に住む20~60歳未満の人はすべて年金への加入義務があります。
1階部分:国民年金(基礎年金制度)
日本に住む20~60歳未満の全員が加入し、一律の保険料を納めます。
2階部分:厚生年金(被用者年金制度)
国民年金の第2号被保険者である公務員や会社員などが加入し、報酬比例制の保険料を納めます。
つまり、自営業者や無職、専業主夫などは「国民年金」のみの加入となり、元サラリーマンや公務員の方は「国民年金+厚生年金」に加入していることとなりますね。
ちなみに公務員はかつて共済年金に加入し、3階建てという手厚い年金制度でした。
2015年に厚生年金に一元化されましたが、今のシニア世代では手厚い年金を受給している方もいます。